新品バーゲンブック//オールズバーグ&村上春樹「さあ、犬になるんだ!」河出書房新社・絶版絵本

新品バーゲンブック//オールズバーグ&村上春樹「さあ、犬になるんだ!」河出書房新社・絶版絵本
「さあ、犬になるんだ!」
クリス・ヴァン・オールズバーグ/著 村上春樹/訳 河出書房新社【絶版】


映画にもなり人気を博した「ジュマンジ」の原作者、オールズバーグ。
ほんとうにそこに存在しているかのような、圧倒的なリアリティを
線画と色彩で描き出す、まさに絵本界の鬼才ですね。

本日ご紹介の絵本は、ありがちな子どもたちの日常ですが
催眠術という不思議な世界、いたずらと悪知恵
巧妙な伏線、あっと驚く結末など、絵だけではなく
オールズバーグのストリーテーラーとしての才覚も堪能できます。

今日は少年の誕生日。 誕生日にもらったチケットで催眠術ショーを友だちと見に行ったカルヴィン。
うちに帰ってさっそく、妹のトゥル―ディーに「おまえは犬だ!」と
友だちとふざけて催眠術をかけると、ほんとうに妹が犬になってしまった。
まさに犬としか見えない妹の行動に、はじめは楽しんでいたのですが
だんだん怖くなります。
さらに、催眠術をとこうとしても、とけなくなり大変なことに!
二人は、催眠をといてもらおうと、暑い日汗だくになりながら
犬になった妹を連れて、催眠術師のもとへ。ところが・・・

せっかくの誕生日を台無しにしてしまったカルヴィン。
ご馳走にもありつけないカルヴィンに、追い打ちをかけるような
驚く顛末が待ち受けています。
いたずら好きな少年と賢い妹が織りなす、とんでもない一日です。

「色の魔術師」といわれているオールズバーグ。
本作の色彩はブラウン系の色のみです。
少年の思い出の一日のようなノスタルジックさも感じます。

日本語訳は、村上春樹氏です。
これがまた絶妙で、「村上春樹の絵本」と言いたくなるくらいです。

本作品は、オールズバーグの絵本の中ではあまり知られていない
作品と思いますが、版元品切れ、重版未定の希少本です!