★絶版絵本★わらのうし ウクライナの昔話 (世界傑作絵本シリーズ)
内田莉莎子/ワレンチン・ゴルディチューク/福音館書店
わらのうし ウクライナの昔話 (世界傑作絵本シリーズ)
内田莉莎子/文 ワレンチン・ゴルディチューク/絵 福音館書店
本の状態など詳しい商品説明は→→こちら
東欧の作品の翻訳を多数手がけていらっしゃる内田莉莎子さんが文を書き
数々の美術館に作品がコレクションされている、ウクライナの著名な画家
ワレンチン・ゴルディチューク氏が絵を手がけ、1998年に福音館書店で
制作された絵本です。
「わらのうし」は、昔話の宝庫といわれるウクライナで
最も愛されている昔話だそうです。
あるところにびんぼうなおじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんはタールをつくり、おばあさんは糸をつむいで
暮らしていました。
ある日のこと、おばあさんがおじいさんに
横っ腹にタールを塗ったわらのうしを作っとくれと頼みました。
わらのうしができあがると、おばあさんは丘の上に連れて行き
「おいしいごちそうたっぷりお食べ」と唱えると
糸をつむぎながら、居眠りをはじめました。
すると怪我をしたくまがやってきて、怪我のところにタールをぬろうと
わらのうしのタールをはぎとろうとしたところ、くっついてはなれられなくなりました。
目をさましたおばあさんは、「うちのうしがくまをつかまえたよ」と
おじいさんを呼びました。おじいさんは、くまをあなぐらにとじこめました。
つぎのひは、怪我をしたおおかみが、みっかめは怪我をしたきつねがやってきて
わらのうしにつかまり、おじいさんがあなぐらにとじこめました。
おじいさんは動物たちの前でナイフをとぎながら、毛皮を作るとひとりごとを
言っていました。
動物たちはお礼の品をもってくるから逃がしてくれと頼みます。
おじいさんは、動物たちを信じて一匹ずつ逃がしてやりました。
次の日の朝、くまもおおかみもきつねも、はちみつやらひつじやらにわとりやら
どっさりとお礼の品をもってきました。
それから、おじいさんとおばあさんは、幸せに暮らしました。
わらのうしは、丘の上にたちつづけ、やがてくずれてなくなりました。
わらのうしは、自分を作ってくれたおじいさん、本物の牛のようにかわいがって
くれたおばあさんに、お礼をしたのでしょうね。
おじいさん、おばあさんが幸せになるのを見届けて、土にかえっていったのですね。
わらのうし、おじいさん、おばあさん、動物たち、みんなやさしくて
心あたたまるおはなしです。
ワレンチン・ゴルディチューク氏の絵は、線画と色づかいが柔らかな雰囲気です。
A3スクエサイズより少し横長の大型絵本で、広げると横が約60cmにもなり
広げた状態の画面を使って描かれた絵は、大変躍動感があります。
帯の袖に書かれているゴルディチューク氏のコメントには
「長い時間がかかり、多くの困難がありましたが、大きな喜びをもたらしてくれました。
この昔話が日本の子どもたちに紹介されて幸せです。」とあります。
日本のために心をこめて描いてくださったことに感謝です。
内田莉莎子/文 ワレンチン・ゴルディチューク/絵 福音館書店
本の状態など詳しい商品説明は→→こちら
東欧の作品の翻訳を多数手がけていらっしゃる内田莉莎子さんが文を書き
数々の美術館に作品がコレクションされている、ウクライナの著名な画家
ワレンチン・ゴルディチューク氏が絵を手がけ、1998年に福音館書店で
制作された絵本です。
「わらのうし」は、昔話の宝庫といわれるウクライナで
最も愛されている昔話だそうです。
あるところにびんぼうなおじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんはタールをつくり、おばあさんは糸をつむいで
暮らしていました。
ある日のこと、おばあさんがおじいさんに
横っ腹にタールを塗ったわらのうしを作っとくれと頼みました。
わらのうしができあがると、おばあさんは丘の上に連れて行き
「おいしいごちそうたっぷりお食べ」と唱えると
糸をつむぎながら、居眠りをはじめました。
すると怪我をしたくまがやってきて、怪我のところにタールをぬろうと
わらのうしのタールをはぎとろうとしたところ、くっついてはなれられなくなりました。
目をさましたおばあさんは、「うちのうしがくまをつかまえたよ」と
おじいさんを呼びました。おじいさんは、くまをあなぐらにとじこめました。
つぎのひは、怪我をしたおおかみが、みっかめは怪我をしたきつねがやってきて
わらのうしにつかまり、おじいさんがあなぐらにとじこめました。
おじいさんは動物たちの前でナイフをとぎながら、毛皮を作るとひとりごとを
言っていました。
動物たちはお礼の品をもってくるから逃がしてくれと頼みます。
おじいさんは、動物たちを信じて一匹ずつ逃がしてやりました。
次の日の朝、くまもおおかみもきつねも、はちみつやらひつじやらにわとりやら
どっさりとお礼の品をもってきました。
それから、おじいさんとおばあさんは、幸せに暮らしました。
わらのうしは、丘の上にたちつづけ、やがてくずれてなくなりました。
わらのうしは、自分を作ってくれたおじいさん、本物の牛のようにかわいがって
くれたおばあさんに、お礼をしたのでしょうね。
おじいさん、おばあさんが幸せになるのを見届けて、土にかえっていったのですね。
わらのうし、おじいさん、おばあさん、動物たち、みんなやさしくて
心あたたまるおはなしです。
ワレンチン・ゴルディチューク氏の絵は、線画と色づかいが柔らかな雰囲気です。
A3スクエサイズより少し横長の大型絵本で、広げると横が約60cmにもなり
広げた状態の画面を使って描かれた絵は、大変躍動感があります。
帯の袖に書かれているゴルディチューク氏のコメントには
「長い時間がかかり、多くの困難がありましたが、大きな喜びをもたらしてくれました。
この昔話が日本の子どもたちに紹介されて幸せです。」とあります。
日本のために心をこめて描いてくださったことに感謝です。