夏夜の花のものがたり「星になった月見草」あべしょうこ(阿部笙子)の木版画絵本

夏夜の花のものがたり「星になった月見草」あべしょうこ(阿部笙子)の木版画絵本
「星になった月見草」
あべしょうこ(阿部笙子)/文・絵 ほるぷ出版【絶版】


初夏から晩夏にかけ、夜になると花開き朝にはしぼむ月見草。
動物たちが月見草をみながらおしゃべりをはじめました。

年とった馬が言う「月見草は朝露なんだ」
青い目の猫が言う「月見草の色は白、月の光でそまっていく」
ふたごのきつねが話す「ふたりの小人が月色の紙で月見草をつくってた」
飛べなくなった白鳥がつぶやく「月見草は流れ星」

その時、「わたしも仲間に入れて」と月見草が、おしゃべの輪に加わった。
月のお母さんから「たくさん友だちにたくさんのおはなしを聞くと
大きな星に生まれ変われる」と言われたから。

幻想的で美しく可憐な木版画絵本。1985年版です。