人気童話の絵本版★絶版★「クレヨン王国 12か月のおくりもの」

人気童話の絵本版★絶版★「クレヨン王国 12か月のおくりもの」
クレヨン王国 12か月のおくりもの
福永令三/作 三木由記子/絵 講談社 【初版本・絶版】


本の状態など詳しい商品説明は→→こちら

作者の福永令三氏は童話「クレヨン王国の十二か月」で1964年に
「講談社児童文学新人賞」を受賞。
以後、童話「クレヨン王国」シリーズを2005年の完結編まで40年間制作され
全47巻、累計500万部発行の人気シリーズとなったそうです。

1997年には、この童話をもとに、朝日放送のテレビアニメ「夢のクレヨン王国」
(東映アニメーション・制作)が放映され、放送開始から25年たった今も
動画配信されています。   

本書は、1994年に出版された、めずらしい絵本版。
初版本で、現在は販売されていない希少本となります。

絵は、童話シリーズでも挿絵を描いていらっしゃる三木由記子さん。
淡く美しい色彩の絵本ならではの絵です。
12人のクレヨン大臣たちがソフトにかわいらしく描かれています。

おはなしは、1年間12か月のおはなしです。

クレヨン王国の山おくの池に金魚がいっぴきで住んでいました。
金魚はお友だちがほしいと思っていました。

大みそかの午後、12色のクレヨン大臣たちが秘密の相談をするため
ボートで池にやってきました。
はげしい議論になり、立ち上がった瞬間にクレヨン大臣たちは
池に落ちてしまいました。

その時、金魚がかけつけ、おぼれた大臣全員を助けました。

大臣たちは感謝のしるしに、金魚に贈りものをすることにしました。
12の月の大臣たちが、ひと月にいちどかわりばんこに
金魚をなりたいものに変えてくれるという贈りものです。
ただし、その月のクレヨン大臣と同じ色のものでなくてはなりません。

金魚は空をとびたいと赤色の凧になったり
あったかいものになりたいと灰色のセーターになったり
世界中で一番大きいものになりたいと青い海になったり・・・

秋がふかまった11月、金魚はお友だちがほしいと頼みました。
金魚はまっかなもみじになり、冬のはじめ、もみじの葉は
ひらひらと池に落ちて、たくさんの金魚になりました。

クリスマスの夕ぐれ、最後の白クレヨンがやってきたのですが
金魚たちはクリスマスパーティーのまっさかり。
クレヨン大臣には気づかずに楽しい笑い声がきこえてきました。
クレヨン大臣は、池に氷の天井をはってあげました。
ろうそくの光はきらきら輝く氷にてりかがやき、歌と笑い声は
いつまでもつづきました。

福永令三氏の文章は、軽快で読みやすく、子どもたちに
人気なのもうなずけます。

12色のクレヨンたちが贈る、12の月の景色やものは
まさに色とりどりです。