アンパンマンの最初のはなし「あんぱんまん キンダーおはなしえほん傑作選8」

アンパンマンの最初のはなし「あんぱんまん キンダーおはなしえほん傑作選8」
あんぱんまん キンダーおはなしえほん傑作選8

やなせたかし/作・絵
フレーベル館



1973年10月号「キンダーおはなしえほん」が初出です

はじめは、「あんぱんまん」とひらがな表記

その後、現在も人気の「それいけ!アンパンマン」と
カタカナ表記になっています

おなかがすいた困った人がいれば飛んできて
自分のあんぱんの顔を食べさせて助ける
正義のヒーロー、あんぱんまんの登場です

やけこげだらけ、つぎはぎもある茶色のマントを身にまとい
顔は、まんまるふっくらな、あんぱんです

自分の顔を全部食べられてまでも
献身、捨て身の心で人を助けるヒーローについて
やなせさんは、ほんとうの正義は、けっしてかっこいいものではなく
そのためにはかならず自分も深く傷つくものと
「あとがき」に書いています

顔がなくなるなんて、ホラーかんじもする、異色のヒーロー絵本ですが
(この最初の絵本の絵もちょっとくらいです)
いつだっておなかがすいている小さな子どもたちの心を
しっかりつかみ、大好きな絵本となりました

それに食べられたって平気!
何度でも、パン工場であんぱんまんは復活するんですから!

その後、たくさんのキャラクターも登場して
テレビアニメにもなり、アンパンマンは大人気ですね