個性豊かな動物たちと暮らす、アリス&マーティン・プロベンセン夫妻の愛情いっぱい💛かわいい動物絵本「かえでがおか農場のなかまたち」

個性豊かな動物たちと暮らす、アリス&マーティン・プロベンセン夫妻の愛情いっぱい💛かわいい動物絵本「かえでがおか農場のなかまたち」
かえでがおか農場のなかまたち
アリス&マーティン・プロベンセン/作・絵 乾侑美子/訳 童話館出版


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この絵本を読んで一番に思うことは、動物にもそれぞれ個性があるということ。

ここにでてくる動物たちは、ひとくくりには家畜。
同じ家畜でも、まったく違う特徴をもった種別というくくり。
みな同じにみえる種別をさらによく見ると、違う個性を
持っている一匹一匹が見えてきます。

遊ぶのもけんかをするのも嫌いなネコのヤナギ。
ニワトリのオオイバリは、他のニワトリをいじめる。
せっせと石を運ぶイヌのダイナ。いうことをきかないウマのイブン。
柵をつきやぶり、囲いから出て、バラの花を棘までたべてしまう
おすヤギのサム・・・など、困ったことをする動物もいるけれど
動物にとっては、それなりに何か理由があるようです。

農場でのびのびと暮らす動物たちですが、人間と暮らすには
人間が決めたルールの中で、生きていかなければいけません。
ルールからはみ出すものは、相応の仕打ちが待っています。
その様子もつつみかくさず描かれています。

農場のまわりの畑や野原にも野生の動物たちがいて
姿はなかなかみせてくれませんが、なんと人の暮らしを利用して
生きているものもいるようです。

人間たちは、そんな動物から、よろこびと、わらいと
いのちをもらいます。
人間と動物たちとは共に暮らしているということが
伝わってきて、プロンベンセン夫妻のやさしさも伝わります。