【夏休みにおすすめ絵本】★人気★「はじめてのキャンプ」林明子

【夏休みにおすすめ絵本】★人気★「はじめてのキャンプ」林明子
はじめてのキャンプ
林明子/作・絵 福音館書店


本の状態など詳しい商品説明は→→こちら

小さいなほちゃんが、おとなりのともこおばさんと大きい子たちと
一緒にひとりでキャンプに行くおはなしです。

キャンプの荷物の用意からはじまって、翌朝になるまでの
キャンプの様子がなほちゃんと大きい子のかかわりなどをとおして
細やかに描かれ、楽しいキャンプの一日を追体験できます。

自分から行きたいと言いだしたなほちゃんですので

荷物運びも、まきひろいも、夜のトイレだって健気に一生懸命頑張ります。
子どもの心情を豊かに表現する林明子さんの絵からは
見ただけで、なほちゃんの気持ちに共感し、よりそうことができます。

「小さい子はだめ」と言っていた大きい子たちも
いつのまにか、さりげなく、なほちゃんをきづかってる様子。

キャンプという、日常とは違う、特別なルールのある生活や
ふれあいの中で、大きい子も小さい子も、普段できない体験を
しているのですね。

昼間や朝の明るい時間の絵は、あたたかな黄色を使って描かれ
夜になると、ガラッとかわって、色はブルーから黒へと変化していきます。
その夜を描いた数ページがとても雰囲気があり、シンプルな絵で
想像力が掻き立てられます。
なほちゃんの心の動きがよりいっそう身近に感じられます。

この作品の初版は、1984年ですが、その年にフランスの絵本賞
「LE GRAND PRIX DES TREIZE」(13人の審査員による大賞)を
受賞されたそうです。