春を迎える季節におすすめ! スーザン・バーレイのやさしい絵

春を迎える季節におすすめ! スーザン・バーレイのやさしい絵
「はるまでまってごらん」
ジョイス・デュンバー/文 スーザン・バーレイ/絵 角野栄子/訳 ほるぷ出版


森にすむうさぎのこどもたちにはみんな兄弟がいるのに
スマッジだけにはいません。
「なんで?」とおかあさんに聞くと「春までまってごらん」と言います。
待ちきれないスマッジは、秋には小枝で、冬には雪で
雪解けには泥で、うさぎの弟や妹を作りました。
でも、一緒に遊んでくれないどころか、風でこわれたり
とけたり、雨で流されてしまい、そのたびにがっかりしました。

とうとう春がやってきました。
スマッジは兄弟をさがしにでかけました。
ねずみの赤ちゃん、こまどりのたまご、おたまじゃくしのたまごには
出会いましたが、スマッジの兄弟はどこにもいません。
スマッジはとっても悲しくなって、とってもさびしくなって家に帰りました。
すると!スマッジは違うとこばかりさがしていたのです!
生命誕生の季節、だれにもにうれしい春がやってきました。

しぐさや表情が豊かに描かれ、心によりそったやさしさいっぱいの
スーザン・バーレイの絵は、いつもながら最高です。