ピーター・スピア―の字のないコマ割り絵本「雨、あめ」

ピーター・スピア―の字のないコマ割り絵本「雨、あめ」
雨、あめ
ピーター・スピア―/作 評論社


本の状態など詳しい商品説明は→→こちら

お姉ちゃんと弟くんが庭で遊んでいたら突然の雨!
雨ははげしくなり、お母さんに呼ばれたふたりは
急いで家へ。
ふたりは、レインコートと長ぐつに着替えて
大きな傘を一本もって、相合傘で雨の中へ。

雨の庭は、いつもと違う楽しみがいっぱい!
それから外へと向かうふたり。
道路に雨がうちつけるきれいな文様。
雨粒に輝く蜘蛛の巣や葉陰であまやどりのりすたち。
花々は、雨の重みでぐったり。

走る車はおかまいなしにふたりに水しぶきシャワー。
いたるところに小さな川ができ、緑の落ち葉はながされて
側溝の中へ。

池で泳ぐ水鳥たちはなんだか楽しそう!
水かがみに映し出される逆さのふたり。
車の下には不機嫌なねこ。

大変!雨は豪雨に!家へ急げ!

お風呂に入って、ママへは洗濯物いっぱい。
おやつをたべて、夕餉までの部屋あそび。
パパが帰って、夕食、テレビ・・・
窓の外をのぞくと、まだまだ雨、あめ。
真っ暗な景色の中、車のライトで雨の道路が光ってる。
窓の明かりが消え、雨の夜は更けていく・・・

黒雲の隙間から、庭を照らす月明かりが!
朝、目をさましてカーテンを開けたふたりを
むかえてくれたのは、やさしくまぶしい朝の光。
雨の余韻をのこした庭にでると、鳥たちもりすも
犬もねこも、花たちも、ふたりも、笑顔にあふれてる!

描かれた一部の情景を言葉にしてみました。
まだまだたくさんあって、こんな楽しい雨の絵本は
さすがピーター・スピア―だと思います。

コマ割りで描かれていますが、ところどころページ全体を
使った絵や、見開き2ページ全部をつかった絵もあり
大型絵本ならではのダイナミックな表現や
詩情豊かな表現など、多彩です。

雨の絵本ですが、同時にあたたかな家族のはなし
自然の中で共に生きる生き物たちのはなしのようでもあり
自然、生活、家族、生き物たちと、ピーター・スピア―の
やさしいまなざしを感じます。