【人気絵本☆再入荷】「ペレのあたらしいふく」エルサ・ベスコフ

【人気絵本☆再入荷】「ペレのあたらしいふく」エルサ・ベスコフ
ペレのあたらしいふく
エルサ・ベスコフ/作・絵 おのでらゆりこ/訳 福音館書店


ペレは自分だけのこひつじを持っていました。
こひつじは育ち、ペレも大きくなりました。
こひつじの毛がながくなり、ペレの上着は短くなりました。

そこで、こひつじの毛を刈り取り、上着を作ることにしました。
 
毛をすいて、糸にして、糸を染めて、布にして、仕立てる。
上着ができるまでの、ひとつひとつの手仕事を
ペレは、おばあちゃんやお母さん、近所の人に頼みました。
そのかわりに、草とりや、牛の番、おつかいや、妹の世話
干し草集めや、豚の餌やり、たきぎ運びの仕事をすることになりました。

だんだんと上着が出来上がっていくワクワク感と同時に
誰かのために、はたらくことの喜びも感じられます。

そうしてペレの青い上着ができあがりました。
ペレは新しい上着を着て、こひつじにお礼を言いました。
こひつじはまるで笑っているように鳴きました。

こひつじより、もっと嬉しいのはペレ自身です。
体も大きくなりましたが、心もたくましく成長したことと思います。
青いりっぱな服を着たペレは、とても誇らしげです。

おはなしだけでなく、スウェーデンを代表するエルサ・ベスコフの絵も
格別です。
愛らしい子どもたち
北欧の美しい農村風景
つつましいながらも調和のとれた、北欧家具や調度品、人々の服装
古い手仕事の道具など
ひとつひとつの絵の中の影までもがすてきです!