【洋書名作絵本】「The Velveteen Rabbit」(ビロードうさぎ) ウィリアム・ニコルソン)絵

【洋書名作絵本】「The Velveteen Rabbit」(ビロードうさぎ) ウィリアム・ニコルソン)絵
「The Velveteen Rabbit」(ビロードうさぎ)
Margery Williams(マージェリィ・ウィリアムズ)/文
William Nicholson(ウィリアム・ニコルソン)/絵
Heinemann Yong Books


邦訳版のタイトルは「ビロードうさぎ」
石井桃子さんの訳で、童話館出版から出版されています。

本書は、1995年版ですが、初版は1922年、ロングセラーの名作絵本です。

ウィリアム・ニコルソンの絵は、「クリスマスの朝」「木馬の話」
「春のとき」「夏のとき」「気になるとき」「おもちゃの妖精」
「おわりの話」と、7つの章のタイトル画として1枚ずつですが
木版画の技法で、どこかなつかしくあたたかな雰囲気です。

クリスマスに男の子に贈られたうさぎの人形のおはなしです。
新品だったうさぎの人形。
子どもたちに愛された人形は、やがて魔法でほんものになれるという
話を信じ、ぼろぼろになりながらも、男の子が猩紅熱という
病気の時でさえもそばにいつづけます。

やがて男の子の病気は治り、子ども部屋の消毒のためうさぎの人形も
捨てられてしまいます。ところがその後、妖精の魔法で!

本物になったうさぎは、また男の子に出会います。
男の子はびっくりして、「猩紅熱の時になくしてしまった、ぼくの昔の
うさぎにそっくりだ」と言います。

男の子は、大切な友だちをずっと忘れていなかったのですね。
子どもと人形との深い愛情と絆に、再び感動するラストシーンです。

折り込み付録として、「絵本の家」さんの
「絵本の家 名作絵本シリーズ 日本語解説書」が付いています。