【1979年初版本】ほるぷ出版/版「こぎつねせかいのはてにゆく」ジョン・ウォルナー=絵

【1979年初版本】ほるぷ出版/版「こぎつねせかいのはてにゆく」ジョン・ウォルナー=絵
こぎつねせかいのはてにゆく
アン・トムパート/文 ジョン・ウォルナー/絵
あしのあき/訳 ほるぷ出版


こぎつねと母さんぎつねの会話がほのぼのとして、とてもいいお話です。

いつも家の近くで遊んでいるこぎつね。
ちょっと遠くへ行くと母さんぎつねは心配して声をかけます。
こぎつねはだんだんとつまらなくなってきました。

そこで、こぎつねのためにコートを縫っている母さんぎつねに
「せかいのはてまで行ってくるわ」と言って
せかいのはてまで行く空想の冒険談をはじめました。

母さんぎつねは、コートを作りながら、こぎつねの話を真剣になって聞き
こわがったり、さむがったり、素敵な反応をしてくれます。

母さんぎつねでなくても、こぎつねの話はとても面白くて
次はどうなるの?とわくわくします。

コートが出来上がる頃、こぎつねの話も最後に近づいてきました。

母さんぎつねは言います。
「やっとせかいのはてね。でも、かあさんはおまえがいないとさびしいな」

こぎつねは言います。
「わたしも母さんがいないとさびしいな」

こぎつねの話は、おうちにまっすぐ帰るというところで終わります。

母さんぎつねは、最後に「ご馳走を作って待っていましょうね。」と。

居心地のいい、あたたかな帰る場所があるから
こぎつねは、これから大きくなって、現実でも
勇気を出して冒険に出ることができるのでしょうね。

本書は、1979年にほるぷ出版より刊行された初版本です!

古い旧版初版本をお探しの方、状態も良好ですので、とってもおすすめです!