安房直子&葉祥明、「ふしぎや」という名のくまのがっきやさん!雨の野原と雨上がりの野原「あめのひのトランペット」

安房直子&葉祥明、「ふしぎや」という名のくまのがっきやさん!雨の野原と雨上がりの野原「あめのひのトランペット」
あめのひのトランペット(くまのがっきやさん)
安房直子/作 葉祥明/絵 金の星社


本の状態など詳しい商品説明は→→こちら

野原の真ん中の大きな楡の木の下にある小さなお店。
看板には、「ふしぎや」と書かれています。
店の中には、緑のベレー帽をかぶったくまがいて
お客さんが入ってくると、「ふしぎな楽器やでございます。」というのでした。
幾日も雨の降り続いたある日のこと、男の子がやってきました。
くまは、待っていましたというなり、トランペットを男の子にわたしました。
男の子は、梅の実みっつをくまにわたし、トランペットを買いました。
雨の野原をトランペットをふきながら、どこまでも歩いていく男の子。
すると・・・

「ふしぎや」の名のとおり、魔法のようなできごとがおこる
ショートファンタジーです。
短い文章ですが、安房直子さんらしいすてきなフレーズがたくさんです。

絵は、こちらも葉祥明さんらしい、代名詞といえるような「野原と青空」の絵や
この作品だけの「雨の野原」の絵が出てきます。
ページを開いたとたん、見開き2ページをつかった「雨上がりの野原」の絵が
どーんとあらわれます。
文章もなく、ただただ広がる緑の野原と澄んだ水色の空の絵に
言葉にならない感動があります。