よい絵本を探そうvol-213 ハロウィンに!「ヘンゼルとグレーテル」スーザン・ジェファーズ
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よい絵本を探そう 絵本入門講座
大人的こどもの本の書評--「えほんのみかた」
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こんにちは。いつもご愛読ありがとうございます!
10月31日はハロウィンですね。
本日は、子どもが大好物という魔法使いのおばあさんが出てくる絵本のご紹介です。
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「グリム童話 ヘンゼルとグレーテル」
スーザン・ジェファーズ/絵
大庭みな子/訳
ほるぷ出版
対象年齢 : 4歳から100歳以上まで
===================
「ヘンゼルとグレーテル」は、グリム兄弟が採集したドイツの民話で
1812年に出版した「子供と家庭のメルヒェン集」初版に収録されています。
中世ヨーロッパで起きた大きな飢餓が反映されていて、貧困に苦しみ
食べ物もなくなっていく木こりの夫婦(特に母親)が、口減らしのために
子どもを森に捨てるというおはなしです。
恐ろしいおはなしのように思えますが、子どもが持っている生きようとする
生命力、困難に負けない機知にとんだ行動力、あたたかで幸せな家庭を
求める純粋な人間性を語っているように感じます。
芥川賞を受賞されている小説家の大庭みな子さん訳で改編などない
「ヘンゼルとグレーテル」を読むことができます。
絵は、コールデコットオナー賞や金のりんご賞を受賞している
アメリカの絵本イラストレーター、スーザン・ジェファーズさん。
ひとつひとつの線描の細部にまでこだわった繊細な絵です。
特に動物や鳥の描画は、いきいきとした細密画のようでありながら愛らしさもあり
思わず見入ってしまいます。
おはなしにでてくる飼っている猫や鳥、家に帰る目印のために
道にまいたパンくずを食べてしまったというたくさんの鳥たち
家に帰るのを助けてくれたアヒル、その他森にすむ蝙蝠や鹿、兎が描かれています。
「ヘンゼルとグレーテル」といえば、お菓子の家ですね。
かわいくデコレーションされたケーキの家。
家へとつづく道には、6体のコミカルなジンジャーブレットマンが飾られているところが気に入りました。
冒険ファンタジーは様々な困難を乗り越えて子どもの成長を描くものが多いですが
この童話もそれまで泣いてばかりいたグレーテルが、子どもを食べる怖い魔法使いのおばあさんを罠にはめ
兄を助けるという成長をみせます。
魔法使いの宝を持ち帰り、そののちは一家で幸せに暮らしましたという
結末ですが、口減らしを先導した母親はすでに死んでいましたので
成長したグレーテルは父と兄をささえる存在になったことでしょうね。
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「グリム童話 ヘンゼルとグレーテル」(ほるぷ出版)は
ただいま【絵本古本マーケットはっぴぃ】で販売中!
↓↓↓↓↓↓
https://ehonhappy.ocnk.net/product/13131
---------------------------------◇----◇----◇----------
本日もご愛読ありがとうございました。
次回はどんな絵本に出会えるのか、はっぴぃもワクワク!(≧▽≦)
また読んでくださいね~\(*^▽^*)/
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対象年齢 : 4歳から100歳以上まで
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「ヘンゼルとグレーテル」は、グリム兄弟が採集したドイツの民話で
1812年に出版した「子供と家庭のメルヒェン集」初版に収録されています。
中世ヨーロッパで起きた大きな飢餓が反映されていて、貧困に苦しみ
食べ物もなくなっていく木こりの夫婦(特に母親)が、口減らしのために
子どもを森に捨てるというおはなしです。
恐ろしいおはなしのように思えますが、子どもが持っている生きようとする
生命力、困難に負けない機知にとんだ行動力、あたたかで幸せな家庭を
求める純粋な人間性を語っているように感じます。
芥川賞を受賞されている小説家の大庭みな子さん訳で改編などない
「ヘンゼルとグレーテル」を読むことができます。
絵は、コールデコットオナー賞や金のりんご賞を受賞している
アメリカの絵本イラストレーター、スーザン・ジェファーズさん。
ひとつひとつの線描の細部にまでこだわった繊細な絵です。
特に動物や鳥の描画は、いきいきとした細密画のようでありながら愛らしさもあり
思わず見入ってしまいます。
おはなしにでてくる飼っている猫や鳥、家に帰る目印のために
道にまいたパンくずを食べてしまったというたくさんの鳥たち
家に帰るのを助けてくれたアヒル、その他森にすむ蝙蝠や鹿、兎が描かれています。
「ヘンゼルとグレーテル」といえば、お菓子の家ですね。
かわいくデコレーションされたケーキの家。
家へとつづく道には、6体のコミカルなジンジャーブレットマンが飾られているところが気に入りました。
冒険ファンタジーは様々な困難を乗り越えて子どもの成長を描くものが多いですが
この童話もそれまで泣いてばかりいたグレーテルが、子どもを食べる怖い魔法使いのおばあさんを罠にはめ
兄を助けるという成長をみせます。
魔法使いの宝を持ち帰り、そののちは一家で幸せに暮らしましたという
結末ですが、口減らしを先導した母親はすでに死んでいましたので
成長したグレーテルは父と兄をささえる存在になったことでしょうね。
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ただいま【絵本古本マーケットはっぴぃ】で販売中!
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本日もご愛読ありがとうございました。
次回はどんな絵本に出会えるのか、はっぴぃもワクワク!(≧▽≦)
また読んでくださいね~\(*^▽^*)/
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